レジ袋の有料化や飲食店でのストロー廃止/ペーパーストローの導入など、私たちの毎日の暮らしにも「エコ」が色濃く現れるようになってきました。
「エコバッグは持ち歩くようになったけど、エコなライフスタイルには他にどんなものがあるだろう?」とお思いの方もいらっしゃると思います。素晴らしい心がけです!
そんなエコフレンドリーなあなたに向けて、今回は「無理なく始められる・かつ無理なく続けられる」をテーマに、エコライフのアイデアをご紹介します。ぜひ自分にあったものを実践してみてくださいね。
目次
そもそも「エコ」の意味って?
「エコ」とは「エコロジー(ecology)」という英語の略称。生態学や自然環境を意味する言葉です。
近年では「地球や環境に優しい」というニュアンスで広く使われることが主となってきました。
たとえば地球温暖化とエコは、一見関係ないように見えるかもしれません。でも、エネルギーを効率良く使う・太陽光や風力発電など再生可能エネルギーに切り替えていくことも、地球にとっては優しい行動と言えますよね。省エネなどの取り組みも含め、立派なエコライフの一環なのです。
どうして今「エコ」が重要視されているの?
私たちが文明的・かつ便利なライフスタイルを送るようになった一方で、環境への負荷や悪影響が顕在化してきています。
「エコロジカルフットプリント」や「SDGs」などのワードを耳にしたことがあるでしょう。最近よくメディアやSNSでも見かけるようになってきました。このまま人類が今のライフスタイルを続けていくには、地球がいくつあっても足りないのです。
将来のためというだけでなく現代の私たち自身にとっても、目を逸らすことはできないほど大きな問題となりつつあるのです。
無理なく始められるエコライフのアイデア
買い物編
マイバッグを持参
レジ袋有料化は日本ではごく最近のことですが、世界的に見るともっと早い段階での取り組みの1つ。私は海外旅行によく行くのですが、たとえばヨーロッパ各国では10年ほど前からすでに有料でした。
エコバッグの持参は世界標準になってきており、ようやく日本が追いついたと言えます。
詰替商品を積極的に購入
洗剤やシャンプー・調味料など、詰替がある商品はたくさんあります。ボトルや容器を購入する際には、詰替がある商品かどうかをチェックしてから購入するように心がけると良いですね。
賞味期限の近い商品を選ぶ
無意識に棚の後ろの方から商品を手に取る人、要注意!
食品など、当日/もしくは近日中に消費する予定がわかっている場合は、手前から商品を購入するようにしましょう。お店では賞味期限の近い商品を手前に出しています。すぐに食べるのにわざわざ後ろの商品を選んでいては、元も子もありませんね。
自動車編
車はエコドライブ・軽量で
車に乗る際はエコな運転を心がけましょう。具体的には、アクセル/ブレーキのかけ方を意識する・不要な荷物を積まない(重いほどガソリンを消費します)といったことが挙げられます。
そもそも「なるべく車を使わない」というのも立派なエコライフですね。近所へのお出かけや買い物は、運動がてら歩いたり自転車を利用するように意識しましょう。
エコカーの購入
エコカーに買い替えてみるのも1つの手ですね。電気自動車やハイブリッドカー・水素自動車など、ガソリンを使わないエコカーの購入の際は「エコカー減税」が適用される場合もあります。ディーラーなどで相談してみると良いでしょう。
カーシェアリングサービスの利用
そこまで頻繁に車を使わないのであれば、いっそ自家用車を手放してカーシェアサービスを利用することも検討してみてください。
最近はエコに取り組む企業がさまざまなサービスを提供しています。カーシェアステーションも、都心を中心によく見かけるようになりましたね。
ゴミ編
生ゴミ処理機・コンポストで生ゴミ削減
ゴミの中でも厄介なのが生ゴミ。生ゴミは日々発生するうえ悪臭の原因にもなるので、そもそもゴミを出す回数も増えてしまい手間ですよね。
そんなご家庭には生ゴミ処理機やコンポストがおすすめ。実は私も以前から気になっており、先日ようやく購入しました!
家庭菜園やお花を育てている方は、できた堆肥を土に混ぜれば立派な肥料になります!ゴミが減るうえに肥料に生まれ変わるなんて、まさにエコライフサイクルですよね。
不要品は捨てずにフリマアプリで売ろう
捨てるほど悪い状態ではないけれどもう着ない服や、子供がかつて遊んでいたおもちゃなど、家の中を見渡してみると眠っている宝物はたくさんあるはずです。フリマアプリで出品してみてはいかがですか?自分にとっては不要品でも、他の誰かにとっては需要があるものかもしれません。
分別ゴミはリサイクルへ
ペットボトル・卵パック・空き缶・新聞紙・牛乳パックなど、リサイクルできるものをゴミと一緒に出してはいませんか?
最近はリサイクルステーションが設けられたスーパーなどが増えましたね。我が家ではペットボトル・卵パック・牛乳パック・新聞紙は普段から分別しておいて、スーパーに行く際にはリサイクルステーションに出すようにしていますよ。
家電製品編
冷蔵庫:詰め込みはNG!適度に整理整頓を
大量に詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり、冷蔵庫内を冷やすために消費電力が増えてしまいます。理想は7割以下の量をキープすること。不要な食品がないか・常温でも良いものが入っていないかなど、定期的に整理整頓をしましょう。
トイレ:温便座のフタは常に閉める
冬にトイレの便座を温かくしている家庭は多いはず。意外と盲点なのがトイレのフタ。開けっ放しではありませんか?
実はフタを閉めるだけで、電気代にして年間約1,000円ほどの節約になります。また、真冬でも温度を高くしすぎないのもエコライフですよ。
お風呂:追焚きをしない
寒い時期に温かいお風呂に浸かるのはまさに至福の時間。でも、お風呂の追焚きには結構なガス代(最低でも1回100円ほど)がかかっています。理想は間隔を空けず次から次へとお風呂に入り、追焚きをなるべくしないように努めることですね。
ガス:火ははみ出さない火力で
強火で調理をする際、小さなお鍋やフライパンを使うと火がはみ出てしまうことがありますよね。この火力はほとんど鍋には伝わらないので、ハッキリ言って無駄。
お鍋やフライパンのサイズに合わせて火力を調整するように気をつけましょう。
水道:手洗い時に水を止める
コロナの影響もあり、こまめな・かつ時間をかけた手洗いが推奨されています。
石けんを泡立ててこすり洗いをする際、水は止めていますか?1回1回はたったの数十秒かもしれませんが、家族全員が気をつけるようになると膨大な量の節水になりますよ。
洗濯:お風呂の残り湯を使う
こちらは実践している方も多いと思いますが、洗濯にはお風呂の残り湯をぜひ活用してください。衛生面が気になるという方もいるとは思いますが、すすぎがキレイな水なら洗濯の効果は変わりません。むしろぬるい残り湯を洗いに利用した方が、汚れが落ちやすいのでおすすめです。
エアコン:設定温度を1度高めに
夏はエアコンの設定温度を1度高く、逆に冬は1度下げるように心がけましょう。年間にすると二酸化炭素排出量は約50kg分も削減できるそうですよ。衣服でうまく調整すれば、さほど気にならないはず。
新しく購入する時は省エネラベルの付いた製品を
古い家電を大事に使うより、いっそのこと最新家電を買った方が省エネ効果が高く、ロングランでみるとお得な場合もあります。
購入する際は『省エネラベル』の付いた製品を選ぶと良いでしょう。省エネ法で定めた省エネ性能の向上を促すための目標基準を達成している製品に付与されるものです。
気になる方はこちらをご参照ください:
出典:一般財団法人 家電製品協会 省エネ家電 de スマートライフ
まとめ~私たち一人ひとりの意識が大切~
企業によるエコライフの取り組みや国を挙げての政策は、今後より一層加速していくでしょう。
エコは非常に広義の解釈があるので、エコへの意識はなんとなくあっても、実際に行動に移すとなると具体的な指標がないとなかなか難しいもの。今回ご紹介したエコライフのアイデアが少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。
たとえ1つ1つの効果はほんの少しであっても、一人ひとりのエコライフが積み重なれば非常に大きな成果となって現れるはず。私たちの住む地球のために、ひいては私たち自身の未来のために。まずはできることから始めていきましょう。