コスモス食品が作る「NATURE FUTURe わかめスープ」は、フリーズドライだからこそ残せるわかめの”歯ごたえ”と”嚙み心地”を大切にしています。
わかめには九州・三陸・北陸など、国内様々な産地がありますが、私たちの工場がある兵庫県からほど近い、鳴門わかめのすばらしさに着目し、商品開発をしました。
今回の記事では、私たちにわかめを届けてくださっているお取引先様のひとつを訪ねるため、
徳島県鳴門市に直接栽培への想いを伺いに行きました。
創業から百有余年、戦前から続く老舗。
創業から100年以上。
鳴門海峡の恵みに育まれたわかめの栽培に真摯に向き合ってこられた歴史のある会社様です。
かつては700名以上いた漁師さんも、今では150名ほどになり、平均年齢も60歳を超え、後継者不足も大きな課題となっているなか、ベテランの漁師さんたちがわかめの生産を支えています。
鳴門金時を育てる畑を横目に、会社から車で5分ほど離れた漁港に到着。
そこからは船に乗り換え15分ほど離れたわかめ漁場に向かいます。
鳴門わかめの特長は、力強くシャキシャキとした歯ごたえや、滑らかな舌触りにあります。
鳴門海峡は瀬戸内海と太平洋の干満の差によって生じる激しい潮の満ち引きが1日に何度も繰り返されます。この激しい流れに揉まれながら生育するわかめは、自然と鍛えられ、肉厚となり、シャキっとした歯ごたえに変わります。
「激しい潮の流れ、天候などにも左右される」
手慣れた手つきで、船を操縦する漁師さんは、漁の難しさや大変さも語られます。
積み重ねてきた時間と、受け継がれる知恵
創業から100年以上の歴史には蓄積されたわかめのノウハウがあります。
種付けの始まりは11月から。
育ったわかめが密集しすぎないよう、種は絶妙な間隔で植え付けされます。
2月からスタートする収穫では「間引き」という手法で育ったわかめを適度に刈っていきます。
一般的には小さいものから間引き刈りをするところが多い中、大きなわかめを先に収穫し、
間引きを減らして育てることで、小さな芽を大きく育てる工夫をされています。
これも長年にわたる経験と工夫の賜物です。
密集しすぎず、ほど良い間隔でわかめを育てることで、1株1株しっかりと潮の流れに鍛えられ、
余すことなくシャキシャキとした歯ごたえになります。
海から陸に戻るとすぐに漁師さんたちは採れたてのわかめを、新鮮なうちに湯通しする工程に入ります。
海から上がったわかめは褐色ですが、湯通しするとみずみずしく鮮やかな緑色に変わります。
「鳴門のわかめはほんまに身がプリッとしてる、食べてみぃ」
と言って、大きなわかめをくれた漁師さん。
その言葉を噛みしめながらいただいたわかめの味は格別でした。
今年収穫されたわかめは、海温が生育に非常に適していたということで
ここ40年間の中で、一番品質がいいと胸を張って語られていました。
湯通しされたわかめは、その後保存のために食塩を加え、塩蔵わかめとして-5度の冷蔵庫で保管され、色合い・鮮やかさ・食感が保たれたまま、コスモス食品に届きます。
生産者と寄り添いながら、これからもわかめをつくり続けていく―
100年以上続く歴史・生産者の想い、そして鳴門わかめのこだわりも、私たちはスープと一緒にフリーズドライ製法で保存し皆様にお届けします。
素材の力と、それを活かす技術。
その両方がそろってようやく出来上がる一杯。
美味しい食材があって初めて美味しいお料理が生まれる。
コスモス食品は、農家さん、漁師さん、そしてこの地球で育まれた恵みのバトンを受け取り、お客様へつないでいきたいと考えています。
私たちコスモス食品と生産者の皆様が一丸となってお届けする「NATURE FUTURe わかめスープ」ぜひおたのしみください。